直弟子・僧侶
B6サイズ、134頁
「生きがい」について論じた本は、日本語でも翻訳物でもすでにかなりの数がある。知名度の高いもの、読者にとって役に立つものも数々ある中、なぜこのテーマで新たに本を出すのか。これは当然の疑問と言えるだろう。
この問いに答えるために、初めに「生きがい」という言葉の意味を述べてみたい。生きがいとは、日本文化においてよく耳にする含蓄のある概念で、日本人でなくとも賢明な人ならこの概念を認識しているだろう。真の意味の生きがいとは、「人生の究極の目的に実践可能な方法で関わりながら生きる」ことの喜びを見いだし、その意味を知り、味わうことに他ならない。人生の目的・ゴールという種子を自らが見つけて大切に育ていけば、やがて唯一無二の実がつき、その実は人生という旅路を歩み続ける支えとなる。本書は生きがいを、伝統的なインドの社会学・心理学・哲学・霊性に照らし論じている。
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